Ping値
リクエストして応答が返ってくるまでの時間
Gaming+の実測値レポート!

Gaming+ 回線別平均Ping値
弊社横浜オフィスよりゲームサーバーと5分毎に通信した際の平均Ping値です。ご契約いただくエリアやお客様のご利用環境により通信品質は異なります。
検証日:2025年10月17日~2025年10月19日
検証環境:NTTフレッツ光1Gbps回線とGaming+、NTTフレッツ光10Gbps回線とGaming+
検証先ゲームタイトル:フォートナイト
ゲーマーの皆さん、オンラインゲームをプレイしていてラグを感じたことはありませんか?
その原因の多くは、Ping値 と 回線速度 にあります。
それぞれがゲームにどう影響するのか、正しく理解している方は少ないかもしれません。
この記事では、Ping値と回線速度の違いや、快適なプレイ環境を整える方法についてわかりやすく解説します。
「Ping値」と「回線速度」は、インターネットの通信品質を評価する際によく登場するキーワードですが、
この2つは全く異なる概念です。
Ping値とは、使用しているデバイスから送った信号がゲームサーバーに届き、応答が返ってくるまでの時間を指します。単位はミリ秒 [ms]で表され、数値が小さいほど応答速度が速く、通信の遅延が少ないということを意味します。
Ping値は、デバイスとゲームサーバーの物理的距離や回線の品質に左右されます。例えば、東京のサーバーでプレイしている海外プレイヤーはPing値が高くなりがちです。これは、デバイスとサーバーの物理的距離が遠いことに加え、複数のルーターや中継機器を経由するため、通信経路が複雑になるからです。
一方、回線速度とは、インターネットを通じてデータを送受信する速度のことを指します。一般的には、「上り(アップロード)」と「下り(ダウンロード)」の2種類があり、単位はメガビット毎秒[Mbps]で表されます。
回線速度100Mbpsの場合、1秒間に100メガビットのデータを送受信できることを意味します。 この数値が大きいほど、多くのデータを短時間で送受信できるため、Webサイトの表示やファイルのダウンロードなどが速くなる傾向にあります。
リクエストして応答が返ってくるまでの時間
1秒間に送受信するデータの容量
Ping値は低ければ低いほど、回線速度は速ければ速いほど良いとされていますが、
実際にはそれぞれの値がどのようにゲームプレイに影響を与えるのでしょうか?
Ping値が高い場合、以下のような事象が起こる可能性があります。
CASE 1

キャラクターの動きがカクつく
CASE 2

攻撃が当たらない
CASE 3

敵が瞬間移動する
CASE 4

ロールバックが発生する
CASE 5

重要な場面でゲームから落ちる
こういったラグの現象は、特にFPS/TPSや格闘ゲームのようにリアルタイムの反応速度が求められるジャンルでは致命的な問題となります。
回線速度が遅い場合、以下のような事象が起こる可能性があります。
CASE 1

ゲームのアップデートが進まない
CASE 2

ライブ配信が頻繁に止まる
CASE 3

動画アップロードに時間がかかる
一度に大量のデータをやり取りする場面では、回線速度の影響が顕著に表れます。
回線速度が極端に遅いと、データのやり取りが正常に行えず、ラグや通信エラーの原因となることがあります。
ゲームを快適にプレイするためには、ある程度の回線速度は必要ですが、一定の速度を超えると、それ以上の快適さにはあまり影響しません。
一方で、Ping値は応答速度(通信の反応速度)に直結しているため、低ければ低いほど快適なプレイ環境になります。
そのため、多くのオンラインゲーム(特にリアルタイム性が求められるジャンル)では、回線速度よりもPing値が重要視される傾向にあります。
オンラインゲームを快適に楽しむためには、自分のネット環境の安定性を把握することが大切です。
ここでPing値と回線速度を簡単に確認する方法をご紹介します。
上記のような速度測定サイトにアクセスして、測定するだけで、簡単に確認することが可能です。


回線:NTTフレッツ光1Gbps回線、プロバイダ:Gaming+で測定
ゲームによっては、Ping値を表示する機能が用意されています。ゲーム中にラグの事象が起きた場合は、チェックしてみましょう。

WindowsやMacでは、コマンドプロンプトやターミナルを使って手動でPing値を確認することも可能です。
ping ○○○○
○○○○には、測定先のIPアドレスまたはドメインが入ります。
例:ping www.google.com
ping -c 4 ○○○○
○○○○には、測定先のIPアドレスまたはドメインが入ります。
例:ping -c 4 www.google.com
この方法では、相手サーバーとの通信時間(Ping値)をミリ秒単位で確認できます。
ゲームをストレスなく快適に楽しむには、安定したネット環境が欠かせません。
特に「Ping値が低く」「回線速度が安定している」ことが重要です。
有線接続にする
Wi-Fiは便利ですが、電波干渉や距離による影響でPingが不安定になりやすいです。可能であれば、LANケーブルでの有線接続がおすすめです。
アクセスポイントの設置環境を見直す
有線でなくWi-Fiを使用する場合、Wi-Fiルーターやアクセスポイントの設置環境を変更することでPing値が改善される可能性があります。
Wi-Fiの電波は方向によって強弱があり、設置環境によって電波の受け取りやすさが異なります。また、アクセスポイントとデバイスの間に障害物があったり、電波を使用する機器が近くにあったりする場合は、Ping値が上がる可能性が高まります。
通信の優先設定(Qos)を見直す
複数のデバイスで同じネット回線を使っている場合、Ping値が高くなる場合があります。ネットワーク上のデータ通信に優先順位を設定する機能であるQoS(Quality of Service)を見直してみましょう。
サーバーとの距離を確認する
ゲーム内で接続するサーバーが海外にあると、物理的な距離の分だけPingが高くなります。できるだけ近い地域(日本国内など)のサーバーを選ぶことが大切です。
上記を試しても改善しない場合は、回線速度を安定させるために、以下のポイントも見直すと良いでしょう。
通信の混雑を避ける
夜間(20〜24時)などの時間帯は回線が混雑しやすく、回線品質が落ちることがあります。プレイ時間をずらすことで改善することもあります。
ルーターを買い替える
古いルーターは性能が低く、回線のパフォーマンスが十分に発揮されないことがあります。最新規格の機器にすることで通信速度が向上する場合があります。
回線やプロバイダの契約を見直す
そもそもネット環境の品質に問題がある場合は、回線プランの見直しやプロバイダを変更することで大幅に改善する可能性があります。
オンラインゲームのラグの原因となるインターネットの通信品質の低下。
インターネットの通信品質の指標となる「Ping値」と「回線速度」について解説しました。
「Ping値」はデータがどれだけ「速く」届くか(反応速度)を示す指標であり、
「回線速度」は、どれだけ「大量の」データを送受信できるか(通信容量の大きさ)を示す指標です。
ゲームをストレスなく快適に楽しむには、安定したネット環境が欠かせません。
特に「Ping値が低く」「回線速度が安定している」ことが重要といえるでしょう。

つまり、「Ping値」はデータがどれだけ「速く」届くか(反応速度)を示す指標であり、
「回線速度」は、どれだけ「大量の」データを送受信できるか(通信容量の大きさ)を示す指標です。